タイトル

設立趣旨書

1.趣 旨

 平成17年、世界遺産登録を目指す石見銀山遺跡を官民協働により保全活用していくための方策を検討するため、公募による約200名の市民プランナーと島根県・大田市の職員により石見銀山協働会議が組織され、その議論の成果として「石見銀山行動計画」を策定しました。その後、この計画に示した“協働事業”を行政や民間によって実施し、行動計画に示された「保存管理基金」を設置するため、平成20年2月28日には「石見銀山基金募金委員会」が組織され、石見銀山遺跡の保全活用活動への財源確保のために募金活動が始まりました。

 平成19年7月2日の石見銀山遺跡の世界遺産登録は、石見銀山に関わる人だけでなく多くの市民、県民の喜びとなり、また誇りとなりました。登録後は、来訪者の急増に伴う受け入れ体制整備が大きな課題となり、これについても官民協働により今日まで継続して対応しているところです。

 一方、石見銀山協働会議全体会では、「石見銀山行動計画」に掲出した「行動リスト」の進捗状況の報告や、これからの協働会議のあり方が議論されてきました。特に、登録を目標としていた段階から、登録後の保全活用のための計画実現となった今日、協働会議そのものが組織として自立する必要があるとの方向性が示されました。その後運営委員会で時間をかけて検討が重ねられ、行動計画を検証し、石見銀山基金を活用した保全活用事業を推進していくためには、NPO法人化を目指すことが望ましいとまとめられたところです。

 この度こうした経緯から、この趣旨にご賛同いただく個人や団体で構成する「特定非営利活動法人石見銀山協働会議」を設立することと致しました。


2.これまでの経過

 平成17年6月26日
   任意団体石見銀山協働会議設立、第1回全体会開催

 平成17年7月3日
   第2回全体会開催(課題の抽出)

 平成17年11月13日
   第3回全体会開催(行動計画の中間発表)

 平成18年3月12日
   第4回全体会開催(行動計画の発表)

 平成19年3月31日
   第5回全体会開催(平成18年度の行動計画に関する成果発表)

 平成19年9月16日
   第6回全体会開催(世界遺産登録後の新たな課題)

 平成21年3月22日
   第7回全体会開催(世界遺産登録の成果と課題)

 平成22年2月12日
   第1回NPO法人設立準備委員会開催

 平成22年3月11日
   第3回NPO法人設立準備委員会開催

 平成22年3月23日
   発起人会開催


  平成22年4月11日

        特定非営利活動法人石見銀山協働会議
         設立準備委員会 委員長 波多野 諭