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石見銀山協働フォーラム2011

市民のアイデア 「どう使う!? 石見銀山基金3億円」

フォーラムに出席された市民の皆さまや、案内を送らせて頂いた皆さまに、今回のテーマについてご意見を頂戴しました。
頂いたご意見の内容を要約して、以下に掲載します。


【設問1】基金をどのようなもの(こと)に使えたらいいでしょうか?

指定文化財等の修繕・保全

・佐毘売山神社等、主要社寺の営繕工事。

・温泉津沖泊の恵比寿神社の修復。この神社は大変貴重な建物だが、国と県の指定の関係(都合)と「神社」ということで修復費用の捻出(確保)に苦労していると聞いている。 

・豊栄神社等の遺産の保全活動

・寺社等の修復で、地元負担分の準備が困難な場合に助成金を使うべき。

・保全、清掃活動に使うことが第一。


施設、環境等の整備

・沖泊から西念寺への道、はなぐり岩、櫛山城跡、恵比寿神社などの整備

・古龍の清掃と整備

・沖泊を機転とした街道、宿場町としての西田地区の整備

・行政の手が届きにくい、地域に根ざした歴史および環境整備

・実際に地価に降りて堀子の採掘などを体験できる施設の整備。

・銀山観光は体力が必要。体力がない人のための施設整備等の対策を。


学習・教育活動、調査研究

・石見銀山がよりよい形で維持活用されていくために、地域の未来を担う若い世代を巻き込む施策への利用。

 とくに若い世代を対象とした、石見銀山資料館のエデュケーション(能力開発)プログラムの充実。まず、地域の子どもたちを対象としたプログラム、ついで修学旅行生や他地域の子どもたちを対象とした出前授業を含むプログラムの開発と実施。

・(現在実施中の)小中学校での銀山学習を継続した後、実践事例集と事業で使える資料データ(CD-ROM)を作成する。

・世界遺産センターに研究棟を設置。

・すぐれた郷土史家の研究資料を整理し内外の研究者、歴史愛好家の石見銀山研究の一助とする。

・若い世代の石見銀山への関心を高めるため地域内諸施設でのボランティア体験の体制を整備し、その運営に充てる。

・石見銀山の価値を地元住民や来訪者が理解するために、学術研究への助成を充実してほしい。

・世界遺産エリア全体の地質の学術研究。

・銀山学習への支援は、教員が日常的に指導できるよう教育することに使ってはどうか。


イベント実施

・毎年の世界遺産登録日に、銀掘りに関係した仕事を再現した衣装をまとって町を練り歩くイベントの実施。資料館の再現模型にも着せてもらいたい。


その他

・基金の趣意書で、寄付を集めたことから、趣意書に沿う事業を忠実に実施するべき。まずは石見銀山の魅力の充実にむすびつく事業に充てる。第2にその魅力をを来訪者に見てもらうための受け入れ体制の充実を図る。

・NPO法人石見銀山協働会議を認定NPO法人にするためのコンサルタント料。

・担い手となる人材育成に助成を。

・来訪者を確保するために、マスコミ等への情報発信に助成してほしい。

・審査事業と認定事業の区分がわかりにくいので工夫してほしい。

・事業の実施エリアは、なるべく拡大解釈して融通がきくようにしてほしい。

・NPO法人石見銀山協働会議が主体となって基金を使える仕組みが必要。

・文化を育む観光スタイルの検討。

・ソフト事業の助成限度額が低い。

・複数年の継続事業の認定が(一度の審査で)可能になるとよい。

・寄附だけでなく、安定、継続的な収入システムの構築

・空き家活用への運用。

・来訪者を迎える地元住民が元気になるような活動に使えるとよい。来訪者が感動し、再来訪したくなる活動、環境等の整備、住民と大田市が一体となって来訪者に感動してもらえる企画を。

・遊客に必要な情報発信のために必要な人材を確保することへの基金活用。

・銀鉱山等のテーマで共通性があるエリアとの、石見部広域での連携。

・認定事業は、世界遺産エリアという理由で地域の清掃活動に対して助成していることになるのではないか。

・観光への助成、地域の活性化。

・行政が行うべき事業について、大田市の資金不足の肩代わりにならないように。


【設問2】自分が使うならどうしますか?

情報発信・ガイドツールの制作

・石見銀山の総合的なガイドブックの刊行。販売により利益もあげ、持続的なものとしたい。

・出版物の制作。


学習・教育活動

・石見銀山資料館のエディケーションプログラムを担う学芸員の雇用。

・小中学生対象の世界遺産学習ワークショップの実施。

・世界遺産学学習センター、学習塾の創設。夏期の講座開催、海外の大学や研究機関との連携、国内の博物館学、学芸員養成の単位としての受講を図るなど。


産業振興

・大田町、久利町、大森町など、町単位での地域の産業の再生。荒れた農地の復興と農産物生産。


施設や環境の整備

・公開間歩を増やす、神社等の関連施設の魅力向上、トレッキングコースの整備、街道の美化等による魅力向上。

・グリーンツーリズムによる石見銀山の竹林整備。


その他

・大森地区の社寺林や境内の古木の調査・データベース化。